桐谷さんは株主優待の投資家として全国を講演して忙しい方です。
さすがにコロナで今は控えめだそうです。
昔は、将棋の棋士として活躍されたのですが、引退されてからは株主優待投資法の情報を発信されています。
You tubeを見ますと、株主優待品で埋もれた生活で足の踏み場もないという表現がふさわしいような優待品の数々に埋もれた生活です。
優待品というと必要のないものをもらうというような印象を持たれるかもしれませんが、桐谷さんには株を購入するときのルールがあります。その中に自分で使える優待品をもらうというのがあります。
ですから、生活の大部分は優待品でまかなうという節約生活に徹しています。
自分の財布から現金を出されるのは、端数分という徹底ぶりです。
桐谷さんの株選びの極意
リーマンショックの頃は、信用取引で巨額(3億円近く)の損失を受け、日常の生活もままならない時期がおありで、再起不能かという時期がありました。
その頃、優待品で生活をしのがれたそうで、それが今の株主優待生活の始まりだそうです。
今では当時を上回る資産を残されています。うまくいったのはなぜでしょうか。
桐谷さんには、株を購入するときのルールがあって
・配当か優待がある
・自分で使える優待である
・利回りが4パーセント以上
の条件に合ったとき購入を決めていくとのことです。
投資は、マイルールができた時に儲かるといわれますが、本当なんですね。投資の基準がブレてはいけないということです。
ダウの犬投資法
桐谷さんの株主投資法の根幹をなすのが、「ダウの犬投資法」という投資法です。
高い配当をもらいながら、値上がり益も狙う投資法で欲張りな投資法じゃないでしょうか。
①NYダウを構成する30銘柄を高利回り順に並べる
②上から順に5~10銘柄、均等に買う
③そして1年経ったら、ランキングを見直して銘柄を買いなおす
この時にも配当金が4パーセント以上という条件はクリアした株しか購入しません。
さらに詳しいことをお知りになりたい方は、以下の動画をご覧ください。
「米国株の魅力をおさらい!いっしょに学ぶ米国株講座」の中で実践方法を述べていらっしゃいます。
米国株には、株主優待がないので配当金が4パーセントの銘柄を試し買いされています。
優待品中心の生活をしていくという考え方
優待生活をされる桐谷さんですが、収入に応じて生活される考え方ではなく、いただける優待品を使い切るという考え方を基本として生活されています。
が・・・・。投資されている金額が、半端じゃないので実際のところは使い切れないで残っているのが現状です。
毎日優待品が送られてくるので、整理もできない状態になっています。
桐谷さんのお部屋は、優待品の山で何の優待品か区別がつかなくなっても、その優待品を送ってきた会社のことについてはやたら詳しい方です。
少し話が飛びますが、若い頃、生活に困り友人のところに居候したころ、毎日インスタントラーメン生活を2か月続け、とうとう体を壊されたそうです。
こんなお話を伺うと、収入があるから贅沢をするという考え方ではなく、若い頃から質素な生活を生真面目に貫いてこられた方なんだと感心します。
こういうバックボーンがあるので今の優待生活投資法が成功されたのだと思います。
株主優待の情報発信は単なるきっかけから
桐谷さんが株主優待の情報発信をやるようになったのは、たまたまテレビに出たら面白がられて、それから出番が増えて収入が増えてきたそうです。
こういう話を聞きますと、きっかけは、どこに転がっているか分かりませんね。
今では、全国を講演して回り、本も出版されて大きな収入源になっています。
現役を引退されて、定年後好きなことを仕事として取り組めることができるのは、幸せなことではないでしょうか。
優待品を使って日々の生活をされ、現金の持
ち出しを極力しないことで蓄財をされるやり方は、若い人から見ればじれったいことかもしれません。
ですが、お金の苦労をしたものからすれば、安全なやり方のように思えます。